人を引きずり込む恐怖の海岸
みなさん、海にまつわるこんな都市伝説や怪談話聞いたことありませんか?
「ここの海岸のあの場所で毎年死人が出るんだよ、溺れかけた人の話では海の中から足を引っ張られたらしいよ、きっとここで死んだ人の怨念があるんだよ」
こういった場所実在するのは事実なんです。
ところがこれを科学的に検証すると、その場所で溺れる理由があったんです。
これ、テレビなどでも何度も紹介されてますが、単なる波のせいなんです。
恐怖の離岸流
海岸に近い海域では海水は循環しています。
沖合から海岸に向かう「向岸流」、海岸に沿って流れる「並岸流」、海岸から離れ沖合に向かう「離岸流」が、一つの循環系を形成しているのです。
(ウィキペディアより)
つまり、ピンポイントで異常に引き波が強いところがあるということです。
その流れにはまると、ものすごい力で沖に流されます。
これは浅瀬でもあることなので、腰から下だけが水に入っていたら足を引っ張られたと勘違いしてもおかしくないほどの流れです。
つまり、これが海の中から足を引っ張られた怪談話の多くの種明かしとなるわけです。
離岸流から逃れる方法
では実際にそうなってしまったらどうすれば助かるのか。
それはたった一つ
「横に泳ぐ」です。
沖に流されると反射的に流されまいとして、陸に向かって泳ごうとします。
しかし離岸流の流れはとても人間の力では太刀打ちできません。
結局力尽きて溺れてしまうのです。
ですので、そうなってしまったら横、つまり海岸線と平行に泳いで、まずは離岸流から脱出してください。
離岸流のすぐ横は図のように岸に向かう波なので、比較的楽に戻ってこれます。
自縛霊や怨念であった場合はわかりませんが、離岸流が原因ならいくらお経を唱えても助かりませんし、お祓いをしても水難事故は減りません。
まずは横に泳ぎましょう。